「自虐の詩」


出演:中谷美紀 阿部寛 西田敏行 遠藤憲一 カルーセル麻紀 松尾スズキ Mr・オクレ 竜雷太 名取裕子
監督:堤幸彦


幼い頃に母に捨てられ、父と貧乏な暮らしをしてきた幸江。中学生の時に父が銀行強盗で逮捕。
上京してからも、売春、シャブ中と転落人生を送っていた。
そんな中、所場代を払っていた組の葉山イサオと出会い居を大阪に移したものの。
内縁の夫、イサオは無職、働く気も全くない。仕事先の食堂の店主からの求愛もなんのその。
幸江はひたすらイサオに尽くす。
二人に赤ちゃんが出来たことから事態は一変し・・・。




こちらも、ずっと楽しみにしていた一本。
松子とは違った不幸者、幸江。それでも何故でしょう、松子よりも楽天的に見えるのは笑顔が多いからか。
ストーリーはしっかり作りこんであって、見応えがあります。
笑う場面と、ほろりとする場面の落差が激しい。
メリハリのある物語。


ラストのねえやんの曲が流れてきたときには、この場面が此処に来るのか!!とちょっとした感動の嵐でした。
見終わった後、なんともあたたかい気持ちになるお話。
恋人のことを、思ったよ。


幸も不幸も、どうでもいい。どっちも等しく、価値がある。