「檸檬のころ」
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2007/09/27
- メディア: DVD
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出演:榮倉奈々 谷村美月 柄本佑 石田法嗣 林直次郎 浜崎貴司 石井正則 大地康雄
監督:岩田ユキ
単線の走る田舎町で暮らす、高校生5人の物語。
卒業までの半年間、それぞれの日々。
地元がロケ地のこの映画。ずっとずっと、通っている音楽教室の壁に貼られていたポスター。
写真も何もない。ただ、タイトルのみのこの映画のことを。ずっと私は心の隅に留めていました。
勿論、一日一回になってからも、地元の映画館ではロングラン上映。
それでも、実際に映画館では見られなかった。
こうして、DVDになってから見て思った。
ああ、映画館で観たかった映画だな、これは。って。
「茶の味」も栃木がロケ地ですが。
何て言うのだろう。あの風景。日本の何処にでもあるような。とてもとても懐かしい。
この「檸檬のころ」も「茶の味」も見ていると何故か、懐かしさで胸が一杯になる。
過ぎ去った日々の、あの年代特有の、切ない想いは、この景色にとてもあっている。
ほんの僅かの感傷と、風景が呼び起こす懐かしさ。
其処に、美しいメロディがのれば。
その映画は輝く。
この映画のように。
決して、感動の大作ではない。それでも、何か忘れられない光がある。
まるで、しまい込んでいたビー玉のような。
またいつか、そのビー玉の輝きを確かめたい時が来るのだと思う。
けいちゃんが(美月ちゃん)自転車で走った夜の商店街。何処かで見たことがあった。
先日、偶然、その場所とおぼしき商店街を車で通りかかった。
「みたこと、ある」
そう思った瞬間、後ろを振り返った私の目に映ったのは。
まさしく、自転車で走るけいちゃんの後ろ姿。
ああ、同じ場所だ。
ちょっとした感動でした。
西役の石田くん。「バーバー吉野」での小さな少年がこんなに大きくなっていて。
それもちょっとした感動でした。顔が変わってない分。