「潜水服は蝶の夢を見る」- Le Scaphandre et le Papillon



出演:マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ アンヌ・コンシニ パトリック・シュネ 
監督:ジュリアン・シュナーベル


ELLEのやり手編集長、ジャン=ドミニク・ボビーは、目が覚めると不思議な場所にいた。体は動かず、声も出ない。どうやら動くのは左の眼球のみ。
徐々に自分の置かれた状況を理解し、嘆く。
しかし、理学療法士作業療法士との訓練によって、唯一動かせる瞼を使い意志を表示する事が出来るようになる。
そして、彼はその手法で本を書くことを決意する。何万回もの瞬きに乗せて。



人生とは、生きるとは。
全てのことは嘆きからは生まれない。進もうとする力が何かを生み出す。
マチューの演技が素晴らしい作品でした。彼の表情は全てを伝えていた。瞬きが生み出した、奇跡のような物語を。


そして、フランス映画はどうしてこんなにも私の心に何かを残すのか。改めてそう思った。