「父と暮らせば」
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2005/06/24
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原爆投下から三年。まだ復興の兆しは無いヒロシマに暮らす美津江。
勤め先の図書館にやってきた青年、木下に心惹かれたことによりピカで亡くなった父との
生活が始まる・・・・。
広島弁が耳に心地よくありながらも。
生きている罪悪感に苛まれる美津江に、「夕凪の街 桜の国」の皆実さんを思い出す。
あれだけの地獄を味わわなければならなかった人達が。
その後もどうしてそんなに苦しまなければいけないのか。
父の叫びに、心動かされる。
「生きて幸せになれ」と願う心と、「幸せになってはいけんのじゃ」と思う気持ち。
どちらも相手のことを思うからこその葛藤。
美津江さんが、どうぞ父の祈りを胸に生きていけますように。
「なんであんたがいきとんの」と言う、恐ろしい呪縛から解き放たれますよう。
宮沢りえさんも、麻生久美子さんもとても広島弁が素敵でした。
柔らかな、暖かな言葉として私の中では生きている。
ただ、ラストの。
美津江さんの家から繋がるようになって映し出された原爆ドームに
あり得ない恐怖を感じてしまったのです。何故か。